◆Loves to You◇【短編集】



そして僕らは

太陽の光がほのかに射す音楽室で



くちびるに触れるか触れないかぐらいのキスをした。



たった一瞬。


たった一瞬だけど、あたたかく甘く溶けてしまった。





「お熱いねぇ〜お二人さん♪そこはみんなが音楽の勉強するとこですよ〜?」


「ヒューヒュー♪♪」





はい…?




後ろのドアの方を見ると、雅紀と奈美が笑って覗いてる。




「えっ…どっから見てたの?」




「うーん…全部♪」



「ハァーッツ!!」



紗英が雅紀を走って追いかけ回してる。

あぁーもう机がグチャグチャだし。



「紗英〜お互いさまでしょ?自分だって覗いたじゃん」


奈美がクスリと笑って言った。




あの時

やっぱりバレてたんだ…





恋はすぐ近くにあるのになかなか手には入らない。


たった一歩踏み出すのがすごく怖くって




“好き”って言葉を

言いそびれてしまう。




あなたにも

素敵な恋が見つかりますようにー…








~恋のキモチ~
【END】