朝から教室は甘い香りに包まれてる…。




「春菜も食べてみて?」


キラキラとした目で自分の作ったマカロンを差し出す彼…







青木旬【アオキシュン】

通称:お菓子バカ


高校3年生であたしと同級生。


色白な肌に栗色の髪。

クリッとした目に、スラッとした体型。



将来の夢はパティシエになることで、毎日こうやってクラスメートに自分の作ったお菓子を振舞ってる。





あたしも試しに、一個手にとって食べてみた。







「おいしー旬くん天才だよ!!」


「お店できたらあたし絶対買いに行くー」


「旬くんのお菓子大好き♪」




後ろから聞こえる

他に試食していた女の子達からの黄色い賞賛の声。




「ホントに?じゃあまた作ってくるわ」


周りの女の子に嬉しそうな笑顔で答える旬。




旬の甘〜いチョコレートみたいなルックスは女の子達から大人気。


校内のミスコンではいつも上位だし

ファンクラブだってあるぐらい。






「どう、春菜は?」