「無自覚の美桜に言っても、わからないだろうから。
 別にいいわよ。」

『えー!』

「ていうか、話しそれてるから。
 好きなら、周りなんて関係ないでしょ。思うぶんには勝手なんだし。
 思いを伝えないで後悔するより、思いを伝えて後悔するほうが断然いい!
 それに、前の私みたいになって欲しくないしね!」

最後の方は苦笑しながら、でもどこか真剣な顔をしていて、
彩衣ちゃんが私の事を考えていっていることがわかった。

だから

『そうだね!私、頑張ってみる!』

彩衣ちゃんが私のためにこんなに頑張ってくれているから。
私の中での、告白しないという手段はなかった。