恋焦がれたのは、まやかし。
王子様は虚像。
すべてわたしの妄想の中での出来事…。
しかし最後に言わせてくれ、陸くん。
わたしの涙を返して!
「新しい王子様は見つかったみたいなんじゃない?」
「えっ」
「『えっ』じゃないよ。彼のことだよ。告白のついでにキスまでしてきた彼のこと!」
「で、でも…」
好きか嫌いか聞かれたら、多分、好き。
触ったら、じんましんが出る。
もし、雨森のことを恋愛感情で好きになって(現段階でそうなるかどうかは神様しか知らない)、
“もっと触りたい”とか“キスしたい”と思ったとしても、それが出来ないってこと…?
いや、できるっちゃぁ、できるんだけれども!
いちいち熱とかじんましん出してたら、こっちの身がもたないといいますか。

