堅物くんとの恋愛過程




「文弥くん!私、夕飯作りに行こうか?」



案の定、天然真っ直ぐ少女は何の考えも無しの提案をしてきた。



普段”文弥くんは少し天然なとこがあるから”なんて言ってる舞だけど



2人が付き合い始めてからというものの



”本当のド天然”は実は、舞自身なのではと疑い始めた私。



その疑念は・・・やはりビンゴだったようだ。



「な・・・」



ほ~らね、堅物くん。



その名の通り、石のように固まっちゃったじゃん。



うんうん。心情お察しいたします。



純情ボーイ堅物くんのリアクションは決して間違ってないから。



んで舞の方は、というと・・・そこはかとなくの使命感に燃えてる感じだけど



まったく!!



男の1人暮らしの家にホイホイと上がり込もうとするんじゃないの!



と、まあ・・・さすがに彼氏の前でハッキリそう言える訳もなく



「ねえ、舞?・・・佐伯くんの家、誰もいないんだよ?」



それとなく遠回しに進言してみたのだけど



「うん!だから私が文弥くんの力になりたいの!」



「・・・」



だめだ。



この子、男心ってもんをまったく理解できてない。