「舞さん・・それで、どうでしょうか?」
「やるっ!!!」
文弥くんの言葉も遮るような形で、思わず声を荒げてしまっていた。
「本当ですか!?」
「うん。副委員長なんて私がちゃんとやれるかわからないけど」
「それなら僕が精一杯フォローさせていただきます」
嬉しそうな文弥くん。
私にはそれが何より嬉しい。
「良かったぁ。私ね、さっきまで文弥くんから別れ話を持ちかけられるのかもって・・・1人で不安になってたんだ」
ほんの数分前の私に”大丈夫だよ”って言ってあげたいくらいだ。
「そんなことあるわけないじゃないですか!?僕がこんなに・・・」
「え?」
突然、言葉を濁す文弥くん。
そして、何だか顔もちょっと赤い?
「い、いえ。何でもありません。ただ僕は舞さんと一緒にいたくて、こんなワガママで独りよがりは提案を押し付けてしまいました」
”だけど!!”文弥くんが続ける。
「舞さんがこの提案を受け入れて下さったこと、本当に感謝しております」
「うん」
どこまでも真面目な文弥くん。
でもね?
私と一緒にいたいと思ってくれていた。
それだけで私はもう、天にも昇る気持ちなんだよ。

![【完】ズルい瞳[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.944/img/book/genre1.png)