文弥くんからの驚きの提案。
それはすごく、すっごく嬉しいことなんだけど
「で、でも!副委員長は丸山さんだよね?」
そう。隣のクラスの丸山さん。
文弥くんに負けず劣らずの真面目かつ堅物女子。
この2人の最強コンビは校内でも異質な空気感を醸し出している。
その彼女が・・・こんな私達の勝手な都合だけで、副委員長の座を明け渡すはずがないのだ。
「はい。彼女なら二つ返事で了承して下さいました」
「え、え!?」
「いや、逆に感謝されたくらいです。彼女、来月から進学塾に通う予定だったらしいのですが、その事実を僕に打ち明けることが出来ずにずっと悩んでいたそうだったので」
「・・・」
進学塾・・・確かに忙しい風紀委員、しかも副委員長ともなれば火を見るより明らか。
「それで・・・舞さん、どうでしょうか?」
不安そうな文弥くんの顔。
さっきまでの状況とは、まるで正反対の2人。

![【完】ズルい瞳[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.944/img/book/genre1.png)