「すみません。舞さんの返答ばかり気になってしまい、一番大切なことを説明し忘れてしまいました」
「・・・・」
では、改めまして・・・そう言って文弥くんは真っ直ぐに私を見つめてきた。
今度こそ・・・今度こそ
別れ話・・・?
私の心は大きく揺れ始める。
だけど視線だけは文弥くんをしっかりと見つめる。
「舞さん」
「はい」
「大変唐突な話なのですが、風紀委員の副委員長になっていただけませんでしょうか?」
「・・・・・・へ?」
文弥くんの放った言葉に、目をパチクリとさせてしまう。
「副委員長は大変な仕事です。それにこれから勉強も更に忙しくなるというなか、こんな厄介事に舞さんを巻き込むのは非常に心苦しいのですが・・・」
「・・・」
「しかし・・・そうでもしないと舞さんと一緒にいられる時間が取れそうにないので」
「・・・え!?」
文弥くん、今なんて・・・?

![【完】ズルい瞳[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.944/img/book/genre1.png)