「舞さん。実はお願いがありまして・・・」
「う、うん」
「これはホント僕の勝手なお願いで申し訳ないのですが」
「う・・・うん」
さすが堅物くん。
別れ話していても真面目なんだね。
「すでに顧問の了解も取っていて、あとは舞さんの返事次第なんです」
「うん・・・・え?こ、顧問?」
別れ話にわざわざ顧問の先生の了解を取ったってこと?
いやいや、まさか・・・ね。
「あ、でも舞さんが嫌というのであれば今まで通りで一向に構わないのですが」
「・・・・」
は、話が見えない。
私が拒んだら、お付き合い続行!?
「ちょ、ちょっと待って!文弥くん一体なんの話?」
「え?」
「全然、理解出来ない・・・」
「あ・・・」
ようやく状況を把握したっぽい文弥くんは慌てて、そして改めて姿勢を正した。

![【完】ズルい瞳[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.944/img/book/genre1.png)