文弥くんと私はいつもの屋上で・・・2人きり。
と、言うか・・・文弥くんが人払いをしたから、この状況なんだけどね。
「・・・」
だから余計にいろんなことを考えてしまう。
誰もいない屋上で、文弥くんは一体どんな話をするというのだろうか。
「て、天気が良くて良かったね?」
「そうですね」
「・・・」
心中穏やかでない私は会話もどこかおぼつかない。
だけど・・・
「あ、ねえ!文弥くん」
「はい」
「今度の日曜日どこか行かない?」
「え、日曜ですか?」
少し戸惑いがちな文弥くん。
「あ、何か予定とかあった?」
「あ・・・いえ」
そして何故だか視線を私から逸らしてしまう。
「そ、そう・・・えっと・・他に予定があるならまた今度にしよっか?」
「す、すみません」
「き、気にしないで、ね?」
「あ・・・はい」
そんな文弥くんの態度から会話からすべて
・・・・・不安になっちゃうよ。

![【完】ズルい瞳[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.944/img/book/genre1.png)