堅物くんとの恋愛過程




うちの高校は風紀が厳しい。




よって私が今日してきたような、小さくてキラキラしたヘアピンでさえも容赦なく没収。




まぁ私の場合、佐伯くんに外してもらうってためだけに着けてきてるから




一向に構わないんだけどね。




自宅には、まだまだ大量のストックもあるし。





ってか、そもそも私が何故こんな暴挙に走るようになったのか。




それは1年前のある出来事がきっかけ。




私がまだ風紀委員じゃない時のこと。




服装チェックがあることも忘れ、その日は結構目立つ髪飾りで登校してきてしまい




………案の定




当時から風紀委員としての手腕を奮っていた、隣のクラスの佐伯くんに目をつけられてしまったのだ。




みんなから“堅物くん”などとも呼ばれていた佐伯くん。




私も、もれなくそう呼んでいたのだけど。




そんな堅物くんに肩を叩かれ




「その髪飾りは没収です」




黒縁眼鏡の奥の鋭い視線に捕まったのが




最初の出会い。