次の日。



~慧side~




教室に入ると。



萩原が


「あ~あ、今日は寧々休みか~仕方ないよねぇ、すっごい高熱出したって言ってたもんねぇ~ねっ、慎くん!」



かなりデカイ声で喋り出した。

「お、おお…。」


あの萩原にベタ惚れの慎が引いてる…







ん?


今聞き捨てならない言葉を聞いたような…


「柊、熱あんの?」

「あっ、深宮くんオハヨー♪

…そうなの。寧々すっごい熱出しちゃったらしいの!あの子独り暮らしだし、心細いんじゃないかな…「俺早退するから。」




萩原にハメラれた感は否めないけど、


それどころじゃないし!





ダッシュで教室から出て自転車置き場に行き、チャリに乗って柊の家に向かう。















「でも、寧々は誰も家に入れないからーってもう居ないし!

…まぁ、面白そうだから、いっか♪」



なんて言葉は俺の耳に届いてるはずがなかった。