「私、びっくりしちゃって、なんだかますます三上さんは苦しそうだし、ベルトはなかなか外れないし、ズボンはどんどん膨らむし。とりあえずベルトだけ外して自分の部屋に戻っちゃいました。すみません。あのあと大丈夫でしたか?なんだか辛そうでしたけど…」

 私は何も言えず俯いていた。

 「やっぱり具合が悪かったのでしょうか。ごめんないさい。私、気が利かなくて」

 「いや、違うんだ。具合が悪かったわけではなくて、むしろ健康そのものというか。いいんだ。昨日のことは忘れてくれ」

 「三上さん、すみません。三上さんの秘密にふれてしまったようですね。もう三上さんのズボンの中のことについてはふれませんから」