「三上さん、お腹が苦しいって呻いてたんで、ベルトを外そうとしたんです。もちろん最初は躊躇しましたよ。でも三井さん自分でベルトを外せないようだったんで。手に力が入らないって言って…」
私は額に手を当てて目を伏せた。彼女の顔を直視できない。
「それで、まだ続くの?」
「はい。私、あまり手が器用でないので、人のベルトを外してあげるのって難しくって。手こずってたら、なんか、三井さんのズボンの前のあたりが、こう…だんだん膨らんできて…」
私は両手で顔を覆って深くため息をついた。なんということだ。なんという失態だ。私が泥酔している間にそんなことがあったとは。まったく記憶にない。
「あの、大丈夫ですか?」
「続けて」


