「あっあのッ…」 道ばたで声をかけられた。 「理穂さんですよね?」 「えっ、そうですけど…?」 優菜が留学してから数週間。 何も言わずに行ってしまった優菜。 そんなこと、あの子がするわけない。 きっと理由があるばず… 弟くんは何も教えてくれないし… 考え込んで歩いている時だった。