狼さんと雨恋

ずぶ濡れになりながら走り続け、気がつけば駅のホームについていた。


「はぁっ、はあっ、はぁっ…寒い…」

とにかく何かふくものが欲しいと思って、スクバの中身を見たけど使い物にならないほどにぬれていた。

まぁ、仕方ないか。それより…

「早く行かないと電車が!」

ヨロヨロと駅の階段を上るずぶ濡れの私に声をかけてくれる人なんて…

「まぁ、いないよね…」

期待なんてこれっぽっちもしていなかったのに、みんなから見放されたような気持ちになった。