先生との出会いは中3でした。 「美里、勉強はどうなの?」 私、西村美里は焦っていた。 今は6月。 受験は来年の2月。 そして、私は塾には行っていない。 かといって頭がいいわけではない。 しかし、塾には行きたくないのだ。 「この点数で、どこに行くの?」 お母さんの言うことは正しい。 だから、私は言い返せなくて下を向いていた。