愛させろよ。

目を覚ますと、そこは手術室ではなかった。

「啓介!」

母親の声だった。

「起きた? 大丈夫?」

「うん」

医師がやってきた。

「あ、気がつきましたか。手術はうまくいきましたよ」

「ありがとうございます」

左手を見ると、見事にぐるぐる巻きになっていた。