愛させろよ。

俺は今、ステージの床にぺたりと正座していた。

俺の腕の中には、桐谷先輩がいた。

伊藤先輩は俺に言った。

「相原くんは……桐谷さんのそばにいてあげて」

俺は心をこめてうなずいた。

「はい」