愛させろよ。

堤先輩は、やりきった俺に大きくうなずいてくれた。

その時やっと、桐谷先輩は異変から解放されたらしい。

まだ色の戻らない顔を俺に向け、すぐにうつむけた。


曲は終わった。

堤先輩は、指揮棒を下ろすと同時にみんなを立たせた。

伊藤先輩が叫んだ。

「ありがとうございました!」

俺たちも続いた。

「ありがとうございました!!」