「お姉ちゃん・・・何で、何で僕らは愛されないんですか?」


そう、私の弟は聞いてきた


(愛されてるよ…
翔太は私に愛されてるよ…
だから、泣かないで。)


「・・・何でパパやママ僕らを見てくれないの?
僕はパパとママにも愛されたいよ
一緒に遊びたいよ…」


(あの人たちは、忙しいんだよ。
でも、きっとすぐに会えるよ。
あの人たちは私と翔太のこと愛してくれてるから。)





私は何回この嘘をつけばいいの
翔太と私の両親は仕事が恋人の人なのに
私だって、一緒に遊びたかったよ
でも、あの人たちは仕事を優先した

私が誘拐されたときも




そして、翔太が誘拐されたときも・・・・


もう、私は誰も信じない
心も開かない



翔太・・・あなたは今
生きてますか?