蝶の行方は








紫『…お母様、お父様。

お久しぶりです。』





紫羽は、一ヶ所だけ土が盛り上がっているところに立ち、ポツリポツリと話し出した。







紫『私ね。

一くんと祝言を挙げたの。






幸せよ、すごく。

幸せだよ………』





そう言い微笑む彼女を、思わず抱きしめた。