「いやっ………やめて!」


少女の抵抗する声が薄暗い路地裏に響く


「うるせぇー!静かにしろ!」



「ビクっ」



「へへっ大人しくしとけよ。」



そこにフードを被った一人の男が……


『おにーさん、なーにしてんの♪』



「あ?見りゃ分かんだろ、お楽しみ中なの。邪魔すんな」


するとフードを被った男は…




『痛い目見なきゃ分かんないか?あぁ?』




「ヒッ ち、調子にのんなよ!おらぁ!」




『はぁ遅すぎ。俺に喧嘩売って生きて帰れると思うなよ?』


パシッ バキッ ドカっ



「うっ…お、前何もんだ?」



『俺?んー朱天龍って呼ばれてるかな』




「なっ!朱天龍だと?!す、すいませんでしたぁ〜」


グイッ

『なに逃げようとしてんの?俺に喧嘩売っといて』


「ひぃ!た、助け…グハッ」


『あーあつまんないの』



そう言い朱天龍と呼ばれた男はフードを深く被り去っていった……