先程までそう思っていた菜子だったが、15分も経たないうちに寝息をたてて眠っていた。



暗い部屋の中、琥珀色の瞳が光る。




(……こいつ、すっかりプリンのこと忘れてやがるな)



大きな黒猫は、菜子の寝顔を見ながらそんなことを思っていたそうです。