「……」

何度、挿入したか分からないが、何度目かの絶頂の時、奥様は悲鳴の様な声を挙げて、イってしまった

膝の上でグッタリと荒い息を吐く彼女をベットまで運び、そっと寝かす

この分では明日の昼頃までは起きないだろう

彼女に薄い絹の布団を掛け、乱れた衣服を整える

そしてそっと頬にキスを落とす

「……」

僕は、彼女とセックスがしたいわけではないし、今の様に壊れ物の様に丁寧に扱いたいわけでもない

全ては―――奥様が望むから

奥様が望んだことを叶えるのが、僕のやるべき事

僕の生きる意味

奥様が 、僕に望んだことを叶えられないならば

僕に

「…生きる価値はない」

全て奥様が僕に繰り返し教えこんだことだ