アラン君は何も言わずにまた歩き出した


ただ、さっきと違うのは

私の手を


握っている事だ…。


周りの視線が痛い
そりゃそうだよ、こんなイケメンがこんなブスと手繋いでるんだもん。


おまけにメガネは割れてるし



『何考え事してるの?』


『え、っといや何でもないよ?』


それからすぐ眼科につき人生初の
コンタクトレンズ!!

家族には何度も勧められたけど
メガネを外すのに抵抗があった


看護師さんと30分以上格闘しながらようやく目にコンタクトが入れられた

待合室にはもう誰も居なく
アラン君が待っていた

『どうかな…?変だよね』

『ッ…///』


『変だよね…やっぱりメガネにするよ』

『ゴメン…梨花、やば過ぎ。誰にも見られたくないくらい綺麗だ』


あまりの恥ずかしさに話をそらす為

『あの、私お会計済ませて来ますねッ』

つい敬語になってしまった…。