退院する日曜日、詰所に立ち寄れば中にいた西本さんと、目が合い私は頭を下げる


『なに?』


「……私嘘ついたこと謝ります。」


交代制のせいか、他には誰もいない休日の詰所


ガラス越しに奥の椅子に座る彼女に、これだけはどうしても伝えたかった。


『何よ嘘って?』


あの時何で呼び捨てで呼ばれてるのって聞かれた私は知らないふりをした


でも呼ばれなくなって立っていることが出来なくなり久しぶりに呼ばれたことでまた立てている



「私…呼ばれたいって常に思ってるんです。」


『…………』


「西本さんには勝つとか負けるとかじゃなくて、私が先生から離れられないんです。」


そう言うともう一度頭を下げて階段を下りる


心配させちゃったしお姉ちゃんに近々会いに行こう


そう思い久しぶりに帰った我が家のベッドにダイブする


明日から5連休…


でも4日 、5日はレセプトしに出勤させてもらえるようにお願いした。


仮レセを応援で頼んだ市の病院のレセ班にやってもらえたお陰で、本レセを残すのみなのだ


こればかりはやっぱり自分でやりたい…