そう言うと口角をあげた彼の唇が私に深く重なった


息苦しくなりながらも逃げることを許さない行為にされるがままの私を優しく抱き寄せる腕にしがみつく


「(あたし………受け入れてるの?)」



まだ慣れない口づけに両手が震える


開いた口に侵入する舌は熱くて、もっと深く交わろうと後頭部に手が回されていく


角度を変えて何度も何度も繋がる行為に私の力は驚くほど抜けて、抱き抱えられたままソファに座らされた。



「………はぁ」


『その顔禁止、止まらなくなる。』


やっとの思いで離された私の潤んだ瞳にうつったのは、やっと本当の意味で笑った彼


森井聖治だった………