「ご苦労様でした」


それから数日後、聖治さんがお休みがとれた週末に無事引っ越し完了


立ち会いを後日に済ませるのみで、主任と聖治さんはいつの間にか我が家の電化製品やらを処分していた


「(……結局これだけか)」


特に物も少ない私は、衣類や小物、鞄や靴等のダンボール六個のみ


もともと狭いアパートだったからそんなに置けなかったしね……


使える食器等はリサイクルへとあれよあれよと片付いていくのが凄かった


『靖子の部屋はいつも寝てるゲストルームを使って?クローゼットの中も空いてるから』


「ありがとうございます」


ゲストルームと称してお世話になっているそこは8畳ほどの洋室で、セミダブルの北欧家具のベッドのみが置かれている




そして私が仮住まいを始めてすぐの頃、床に座って化粧をしてたからと次の日届いた可愛いドレッサー


『勝手に買ったから大切に使ってくれれば嬉しいから』


こんな可愛いドレッサーを大切にしないわけないですよ!?