『今日は泊まるよね?』


美味しいフランス料理を食べた私はその言葉に心臓が高鳴るも、たまにしか会えないって分かってるから帰りにアパートに寄って貰い最低限の荷物を纏めた



「お待たせしました」


『そんなに急がなくて良かったのに。』


「あの」


『ん?』


「良さんのとこに」


『今日は駄目』


なんで!?


まだ最後まで話してないし!



この間飲み明かしたお金だって払えてないからこれじゃあ飲み逃げなのよ?


「どうしてもですか?」


『駄目、アイツに今日の靖子なんて絶対見せたくない。だって靖子は俺に見せたくて来てくれたんでしょ?』


ドキン


ずるい……


ニヤリと笑った彼はやっぱりお店には寄ってくれずに私を家まで連行する


こういうときの顔はやっぱり同じ


双子って変なところが似るって言うけど、この二人はこういところだと呆れると少しだけ笑いがこぼれた