次の週の火曜日、小児科診療では以外にも多く来院した患者様に忙しさが増した


大きな病院とは違って、その場で問診して予防接種が出来たりと忙しいお母さんたちには嬉しいことだと思う


予約してても、熱が出ることなんて小さなお子さんにはよくあること。


生まれたては勿論、1、2歳は特に可愛くてデスクから思わず手を振ってしまう


小児科は忙しいけど、こうした癒しがある分毎週とても楽しみだった



でも、木曜日の整形外科だけはやっぱり苦手で一月過ぎようとしていた今でもそれは変わらない


何かを言いたげにこちらを見る視線


それだけならまだしも、森井先生に必要以上に接していくのを私だけではなく香織ちゃんも見ている



明日が土曜日ということもあり、金曜日の午後はゆったりと過ごしていた私たち



コンコン


「はい」


静かに開いたそこにいたのは今日も可愛いその顔


『原田さん、ちょっと』


そう一言だけ言うと西本さんはドアを閉めてしまった


『靖子ちゃん、まさか……呼び出し!?』


「みたいですね」


『見たいって、お兄さん着いて』


「結構です、ウザイんで」


『(ウザイ………翠、やっちゃんが!)』


心配してくれるのは嬉しいけど、私はそんなに彼女のことが嫌いじゃない