この二年間繰り返された嫌がらせの最上級に、その日の午後は全く身が入らない


それどころか怒りが増して、部長や主任に恐怖を与えてしまうこともあっただろう


「(はぁ……)」


異動してきてほんとに迷惑してるのに、アイツは仕事ができるから何にも言い返せない……


やることはきちんとやるからな……


その日はアイツの顔を見たくなくて、6時に仕事を切り上げるとさっさと着替えて帰ることにした。


はぁ…


まだ明日金曜日だし、顔会わせたくない。


明日新聞と連絡事項の紙は誰かに持っていって貰おう


そんなことを考えながら、お風呂に浸かりお湯に潜った。


唇に残る感触を思い出すと目眩がするけれど、私は日が変わる前に早めに寝ることにした。