次の日、かなりの寝不足を残したままの私が目覚めたのは、午前診療が終わり静かになったここへ現れた人を見てからだった。



『………と言うわけで、お二方にはこの元町診療所でこれから働いていただきますので、宜しくお願いします。』


狭いここ事務部が初めての医師二人がいるだけで違うものに感じる



なにより、私だけかも知れないけど勝手にそう思い込んでた事で余計に目が覚めたのかもしれない



『宜しくお願いします。』


そう言い、差し出されたのはとてもスラッとした綺麗な手


その手に自分の手入れなどほぼしていない手を差し出すと同じてなのに磨かれている気がとてもした



「(光って………男だと思ってた)」


目の前の女性は、透き通るような肌に黒いワンレングスのボブ


スッキリとした顔立ちは、モデルのようだ


「宜しくお願いします、では早速簡単な流れだけ説明させていただきます。」



既に挨拶を終えていた前野先生を連れて、まずは院内の案内に出掛けることにした