『原田君、明日の午後に県病院から見える小児科と整形の医師に流れを教えてもらってもいい?』


程よい午前中の疲れに、デスクで大きく
伸びをしていた私


そうか……


ついに始まるんだと思うと、少しだけ感じる期待と不安


同じ先生なら良かったのに、毎週固定となると市立病院からは難しいとの返答


そこで、人数が安定している県から来てくださることになっていた


「流れって受付したカルテに記載して貰ってとか院内の案内とかですか?」



『ああ、市や県は電子カルテだろう?紙カルテを知らないことはないと思うが、出来るだけ最低限同じような書き方の方が一人で算定する原田君は分かりやすいだろう。』



部長………


いつもコーヒー貰うばかりなのに、ごくたまに言う言葉が堪らなく嬉しいです!



そうだよね…

市の先生も一人一人字が違うし間違って入力は出来ないから慣れるまでは大変だった


毎週だからな………


「分かりました、今は中休みですし午後なら大丈夫ですから。香織ちゃん、その間往診の支払いや電話番頼めるかな?」



『勿論です。明日は退院患者もいませんし。』



こんなとき隣にいるのが香織ちゃんで良かったって思う。


無理をさせてないか時々心配にはなるけど