科が増えることで、とてもレセプトを一人で補えない為に、主婦で経験のある人がレセ期間中だけ来てくれるとのこと


私にはそれが分かっただけでも随分と違う


レセに漏れがあると病院の利益が失われる為、私はいつも見落とさないように見てるのだ


『お疲れ様、遅くまでご苦労様。』


月末、8月のレセを見終わりアイツへ足りない物の依頼をかけるため書類を渡した


「今月忙しかったからですか?病名ついてないの多かったですよ?」


『だって…靖子が癒してくれないから』


「はぁ?……癒してやるものじゃないと思いますよ、本人のやる気!!」


今年の猛暑に加え節電、エコを実施するここだけど、診察室はやっぱり少しだけ涼しい


『もう帰るの?』


「はい、21時前ですしあと一本バスありますから。」


これが私が一人でレセを見れない原因でもある


そこまで都会ではない町だからバスの最終は21時台までしかない


『ん、送ってく』


「いいですってバスで」


『次の日休みでしょ?良のとこにご飯食べに行こ?』


「…………」


『何でそこで黙るのかな?』


「いや………特に?」


先生は私が良さんに会いたいというと機嫌が悪くなる


だってご飯美味しいんだもん……


それにさ、今から帰ったら面倒だし絶対食べないまま寝そう



『着替えておいで』


「はい」