いつからなつきが 俺らの会話を聞いていたのか わからないが 北斗が話をやめたということは そういうことだろう しかしなつきは 聞こえていたであろう喘息の話に 触れることはなかった 俺も喘息のことに 触れてほしくなかったので なつきから逃げるように 校庭へと軽く走った 北斗には止められたが 今の俺には それしか方法が見つからなかった