優芽が怯えた様子で来た。



真利たちは、優芽を取り押さえた。


「梨香、ドアあけて!!」


梨香、という言葉に優芽がビクッと反応する。


私は個室のドアをあわててあけた。



なにをするのか不安だった。


優芽を呼び出していじめるのは初めてだった。


いままでのいじめは手をだしたことはなかった。
でも呼び出すってことは…



ゾクッとした。


それでも、優芽の苦しむ姿を見てふふっと心のなかで笑っていた。


私も心の奥では優芽のことを妬んでいた。


小さい頃からずっと。