君と出会ったのは高校1年の頃

お互い中学校も違って何も知らなかった。


ドンッ

「きゃっ」
大変...誰かにぶつかってしまったようだ

「大丈夫か?」

これが全ての始まりだった

「はい大丈夫です。すみません」

「いや俺もぶつかったし... お互い様だな!」

君は笑顔でそう答えた
その笑顔が眩しくて、もっともっと君の事が知りたいと思った

こんな風に思ったのは初めてだった。

「あ、あの!お名前教えてください!」

「俺の名前は柴田優太! 1年だよ」

「ありがとうございます!」

「お前の名前は?」

「西原麗愛って言います!」

君と同じ学年だっただけでとても嬉しくて。

あ、名前...柴田くんって言うのか
覚えとかなきゃ。

「西原か、覚えとく!西原も1年か?」

柴田くんに名前覚えてもらえるなんて嬉しい。
今日一日で幸せを使い果たした気分だ。

「はい!」

「同い年なら敬語やめよーぜ!」

「はい...あ、うん!」

「じゃあ、また会ったら話そうな」

「うん!」

嬉しい 柴田くんとまた話せるなんて
と私は心の底から喜んだ。

君に恋をしていたのかな?
一目惚れ? 私に限ってそんな事はない。

私に恋なんて無縁だ。


そう思っていた。