あの丘の上で【上】



「…あれ?藤井君?…あ、お邪魔してます。」


まだ脳が覚醒していないのか、ぼーっとした感じで話す。


「また、お邪魔してます?…お久しぶりです、高瀬さん。」


そういうと、大きな目をより見開いた。


そして口元に手を当て、マスクをしていないのに気付いたのか、慌て出す。


けど、それも無駄だと思ったのか、僕の方に向き直った。


「ばれちゃったか…」


ちろっと舌を出す姿はイタズラがばれた子供みたいだか、そこに可愛さと色気が混じっていた。