あの丘の上で【上】



「父さん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」


「拓真か…何だ?」


父さんは珍しく応接用のソファに座っていた。


「…誰かお客さん?」


机の上にはカップが2つ置かれてあった。


「あぁ、もう帰ったけどね。で、何だ?」


「…最近転入してきた中西 雛、何者?」


単刀直入に、そう切り出した。