「私を、よろしくお願いします。 そろそろ、眠ります。 たぶん目が覚めたら、記憶を消されてるから。 最後にね、…大好き、琴ちゃん。」 私の手を握りながら、雪ちゃんは眠った。 ベッドへ運んで、私は立ち去った。 その足で沙羅お姉ちゃんのところへ行き、事の次第を話した。 直ぐに、逃げた。 周りの人間にも、何らかの記憶処理があるかもしれないから。 アレンパパと一緒に悪魔界へ逃げた。 何年も何年も待ち続けた。 雪ちゃんの心が整うのを。