あの丘の上で【上】



あの時、雪菜は琴に全てを任せた。


直ぐに、琴はこの国から逃げた。


亡命、と言ってもいいだろう。


雪菜から受け取ったものを、必死に今まで守り続けていた。


「楽しみだなぁ…綺麗になってるんだろうな…雪ちゃん。」


「本当に美人になってたわよ?雪菜ちゃん。」


「沙羅お姉ちゃんは会ったの!?」


「3ヶ月くらい前にね?ねぇ、アレン?」


「あぁ。まぁ面影ははっきり残ってるけどな。」


四人で集まるのは、初めてかもしれない。


昔はここに雪菜もいた。