あの丘の上で【上】



「雪菜、そろそろ人間の姿に戻ってよ。」


「でも服が無いでしょ?」


そう言うと、思い出したように笑い出した。


「そうだった、そうだった。はい、これでいい?」


そう言って、バスローブとともに別の部屋に連れて行かれた。


そう、それが私達の密会の方法。


鳥になって、私が響お兄ちゃんの家まで飛んでいく、というもの。


響お兄ちゃんは忙しいから、昔は来てもいないことが多かった。