あの丘の上で【上】



Side拓馬


「悪魔は物を自分の思うままに動かすことができる。こんな風にな。」


そう言って隣にあったお弁当を少し浮かせた。


「強い悪魔なら、例えそれが人間の体だとしても動かせる。」


「それは、目の前で見ました…。」


あの光景が目に浮かぶ。


「実際に操られたらどんな感じか、試してみるか?」


そういってニヤッと笑ったアレンさん。


その手が少し動いた瞬間、僕の体は動かせなくなっていた。