あの丘の上で【上】



「藤井くん…」


「ん?」


顔は見えないけど、おそらく泣いている。


「藤井くん…」


「何?」


何かが不安なのか、僕の名前を呼ぶ。


「藤井くん…ありがと…」


その言葉と共に、高瀬さんは泣き疲れたのか眠ってしまった。