あの丘の上で【上】



side 拓馬


「…わかってない。何もわかってないよ。藤井くんは!私の何を知ってるの!?私の気持ちがわかるの!?」


そう言われて、追いかけることもできなかった。


僕の放った言葉。


悔やんでも悔やみきれない。


「雪菜ちゃんが叫ぶなんてね。
…ここは女同士で語り合わないと、雪菜ちゃんは任せてね。」


そう言って、沙羅さんが高瀬さんの後を追って行った。