あの丘の上で【上】



「好きですよ!でも、響お兄ちゃんも好きだし…」


「それは同じ好き、なの?」


好きにも種類があるの?


私にも恋愛の好きがあるって言うの?


「…まぁじっくり考えなさい。
そろそろ戻りましょ?紅茶は冷めちゃったけど、新しく入れ直すわ。」


そう言った沙羅さんに腕を引かれ、渋々庭に戻った。


「さぁ、行ってきなさい。…アレンと何か話してるみたいだけど、今は雪菜ちゃんの方が優先順位は上よ。」