あの丘の上で【上】



「雪菜ちゃん、あなたはこの場所が本当に好きね。」


その優しい声とともに、体が温もりに包まれた。


「沙羅さん…」


私が顔を上げると、沙羅さんは微笑んでいた。


「あらあら、泣いちゃって。雪菜ちゃんが泣くなんて、初めてね。」


そういって、沙羅さんが私の隣に座った。