「さぁ、ここよ。…そこに座ってくれるかしら?」 促されたそこに、腰を下ろす。 「私、やっぱりここに来たことある…」 周りを見回して、高瀬さんがそう呟いた。 「思い出す必要はないのよ。 …消された記憶は取り戻すのに大量の能力を消費するのだから。」 「…消された、記憶?」 「その話は、もう少し後に聞くことになるわね。それまでは、何も考えなくていいのよ。」 そう言って、お姉さんは1つ、息を吐いた。