あの丘の上で【上】



「高瀬さん、歩ける?靴、大き過ぎる?」


「ちょっと大きいけど…藤井君は?足、痛くない?…ごめんね?」


「地面が湿ってて逆に気持ちいいよ。…立てる?」


空いている左手を差し出すと、高瀬さんがその手を取って立ち上がった。


「よし、行こうか!」


「手…繋いだままでいい?」


「!…もちろん。」


まさか、手を繋いだままでいいと言われるとは思っていなかった。